手放す | ガンガジとの対話
ガンガジが世界各地で様々な人々と行っている対話をご紹介します
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概念がやってくるたびにただ手放す


質問者   長年スピリチュアルな道を歩んできたのですが、どうも今ひとつです。
何かがずれてしまっているような感じがしています。

あなたはさきほど、神を捨てる、ということに言及されました。
心に響きました。
でも、ぞっとします。

これまですがりつづけてきた信念を手放すなんて、
自分の居場所もなにもかもすべてを無くしてしまうようで、大変に恐ろしいです。
本心ではそれを望んでいるのを知っているように思えますし、すぐにでも飛び込んでみたい気はするのですが、

ガンガジ  それはいいですね。
概念を捨てるのです。

質問者   私はあまりにもたくさんの概念にがんじがらめになっています。

ガンガジ  どこにありますか? あなたががんじがらめになっている概念というのは?

どこにも見えませんよ。
『あまりにもたくさんの概念にがんじがらめになってしまっている』というひとつの文章にすぎません。

手放してはいかがでしょう。
それがもともとやってきた空へと返しなさい。

どれだけ多くの物語が
私は概念にがんじがらめだという、その文章の陰に蓄積されていることでしょう。
 
何も無い空間へと手放してご覧なさい。

そうすると、今ここには何が在るでしょうか?

質問者   。。。。。

静かです。
静寂があります。
何も動いていないような。

ガンガジ   すばらしいですね。
そこから始まります。

考えがひしめきあっていましたが、
『もうたくさんだ』とあなたはおっしゃり、スイッチをオフにしました。

せっかくオフにしたのですから、
またオンにしてしまわないように、常に意識的でいてください。

ふつう私たちは、
ねむっているときはオフですが、
目が覚めるとわざわざオンにしてしまうのです。

起きているときにも意識的にオフにしていてご覧なさい。

質問者   興味深いのですが、、、

ガンガジ  静かにしていてご覧なさい。 。。

質問者   とても興味深いのは、、、

もし私が神を手放したら、誰が私を創造するのでしょうね?
神が私を創造したのですよね。

ガンガジ   神は、あなたに創造されなければなりませんでした。
概念として。

質問者  でも、

神を手放したら、
私はいったい誰に祝福されるのでしょう。
誰に奉仕をしたり、
誰にお願いをしたり、
許しを乞うたりすればいいのでしょう?

無にはあこがれますが、
これまで信じてきた概念を手放してしまったら、私が消えて無くなってしまうかもしれません。
それが怖いです。

ガンガジ   まさにその通りです。
何よりも深い恐れです。自分が無くなってしまうという恐れは。

ですから私たちは、向き合わずに概念を作りつづけるのです。
心地良い諸々の概念。
そして無という概念、というように。

私たちには心地よさが必要だったのです。
真実を発見する準備ができるまでは安心感が必要だったのです。

私にとって日曜学校は必要でした。
真に解放されたいと望むまでの間、それには役割がありました。

ですからね、
準備が整う、という条件が必要なのです。

でも、
あなたがここにおられるのは、準備ができているからです。

私の話をただ受け入れずに、
ご自分で調べてください。

あなたが、あらゆる概念を手放した場合、
どうなるのか。

二度と概念が戻ってこないわけではありませんから心配はご無用ですよ。
概念は必ず戻ってきますから。

(笑い)

あなたがそうしなくても、誰かがあなたに概念を押し付けるでしょうし、
概念化するという選択は、私たちはいつでも簡単にできるのです。

(大笑い)

ですからね、そのことはご心配なさらずに、
今、ここでやってみていただきたいのは、

何らかの概念、
例えば
神という概念、スピリチュアルという概念、
あなたという人物に関する概念、他の誰かに関する概念、というように、
あらゆる概念がやってくるたびに、ただ単に、手放してごらんになるのです。
『ダメダメ、概念を持ってはだめだ』と、ご自分を裁くようにと申し上げているのではありませんよ。

それが元々やってきた空間へとただ解き放してしまうのです。
今日の午後のいっときだけでもよいですから、
実験してご覧なさい。

















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失われてしまった夢を手放してごらんなさい。


質問者    あなたがなんとおっしゃるのか知りたいので、私の体験を少しお話ししようと思います。

 

ほぼ4年前になりますが、大事故に遭いました。

私の車に、信号を無視して車が突っ込んできたのです。

あと数センチのところで死を免れた、というような事故でした。

 

その時以来ずっと、日常的に身体的な痛みを抱えるようになりました。

でも少しずつ回復してきているので私は楽観的です。

そして良くなってきていることに心から感謝を感じています。

 

でも自分で気がついているのですが、もうずいぶん時間が経っているというのに、

とても深い悲しみがあります。

 

事故によって、人生が変わってしまったからです。

 

私にはまったくコントロールができなかったこともありますし、変わることを余儀なくされたこともあります。

 

はじめは、この悲しみを受け入れました。

どのくらいのあいだでしたでしょうか、毎日何度か泣きました。

 

時間が経つにつれて、あるときは、生きているということだけで幸せな気持ちなのに、あるときは、人生の変化を思い悲しみに暮れるというように、揺れ動く自分を発見するようになりました。

 

そして最近は、この大きな悲しみを受け入れることが、前よりも難しくなってきました。

恨むほどまでになりました。

 

私は、自分が今ここにいられることをラッキーだと思っています。

泣きたくないし、動揺したくありません。でも、、、、

 

ガンガジ   ご自分の悲しみを、あれこれと裁いていらっしゃるのですね。

 

質問者    そうです。

だって、幸せな気分でいたいんです。

歓びの中にいたいですし、、、

 

ガンガジ    あなたがしなければならないのは、あなたの内面で起きている会話をやめることです。   

 

質問者    。。。。。

そしてどうするのですか?

 

ガンガジ   歓びの中で泣くのです。

 

質問者    (笑い)

泣き笑いですか。

 

ガンガジ    そうです。

身体にはトラウマなどを解放していくうえでの独自のリズムがあります。

あなたの悲しみに関して話を始めたらきりがありません。 

あなたはもうそのようなことは十分ご存知のはずです。

 

あなたがお話しになっている『問題』というのは、

あなたの内面で起きている、ご自分を裁く会話、ですね。

『そろそろこんなことは終わりにしなくちゃならないのに、、、』というような。

 

あなたの中でそのような会話が無ければどうなるでしょう?

そのような、ご自身の内面の会話のすべてを忘れてご覧になるのはいかがでしょう?

 

悲しみを終わらせようとはなさらずに、

 

悲しみは、もういい加減終わらせなければならないのだという物語、

そちらを手放してみたらいかがでしょう。

 

質問者    なるほど。

 

ガンガジ   ご自分を裁いていることをやめてみたらいかがでしょう。

 

悲しみが、裁きを伴わずに現れるとき、

悲しみはどうなりますか?

 

今ここにあなたの悲しみを招いてご覧なさい。

 

質問者    。。。。。 

 

悲しみは単に、一つの感情です。

 

ガンガジ   そうです。

その感情を快く迎え入れてはいかがでしょう?

 

あなたはその感情に、

『邪魔だから、出て行ってくれ』と

おっしゃっていますが、

そうおっしゃっても、それは出て行ってはくれないわけですね。

まだそこにありますね。

 

そうですね。

 

質問者   その通りです。

 

ガンガジ   それならば、快く迎え入れてやるのです。

 

快く迎えることと、それに浸ることとは、まったく違います。

あなたはそれに巻き込まれることに疲れていらっしゃるのかもしれません。

 

何をなくされたのですか?

 

質問者    。。。。。。。

 

健康です。

すべてではありませんけれど。

 

ガンガジ   少しは残ったのですね。

それは良かったわ。

 

会場の皆さんはいかがですか、この十年間でいくらか健康を失った方は手を挙げて?

 

(質問者 会場 笑い)

 

ガンガジ   ここにいる皆さんも、同じだということを一応確認したかっただけです。

健康は、時間が経てば失われるものです。

 

質問者    はい。

 

ガンガジ   それから?

 

質問者    仕事の可能性です。

 

それから、趣味です。

以前は、海外旅行が趣味でしたが、飛行機は騒音がひどいので長く乗っていると大変疲れます。日常的に頭痛がするので、飛行機に乗るとそれがもっとひどくなりますから、旅行はできなくなってしまいました。

 

結婚していましたが、結果的に離婚することになりました。

その原因の一部は事故によるストレスです。

 

こどもを作る計画を立てていたのですが、離婚しましたから実現しませんでした。

 

ガンガジ   あなたは、人生のすべてを失ってしまったのですね。

あなたの人生の軌道を。

 

質問者    そうです。

 

事故にあったとき34歳でした。

ちょうど、人生の頂点でした。

プロとして仕事を達成し、素晴らしい将来にわくわくしていました。

 

ガンガジ   失ってしまったのですね。

 

質問者    はい。

 

ガンガジ   本物の喪失ですね。

 

でも、あなたは、

それらが失われてしまったということを、

なぜなのか、まだ心から認めてはおられませんね。

 

質問者    はい。

 

ガンガジ   今ここで、認めることができますか?

 

切り放してしまうことができますか?

 

質問者    いいえ。

 

(微笑みながら)

 

いいえ、という答えが私の中から出てきます。

 

ガンガジ   そうですね。

 

なぜできないのでしょう?

何が、そうすることを引き止めるのですか?

 

質問者    事故のあと、たくさんの医者達が、

『回復の見込みは無いだろう。』と言いました。

 

それで私は、そのような馬鹿げた意見には、耳を傾けないことに決めました。

 

ガンガジ   それは賢明でしたね。

 

質問者    今でも、継続的に回復しています。

毎週、好ましい変化があります。

 

それは、私が大変に頑固で、医者が言ったことを信じなかったからだと思います。

 

ガンガジ   あなたが頑固だということが、そのようなことに対してはうまくいっているわけですね。

 

質問者    はい。

 

ガンガジ   失われてしまったものを握りしめていることに対しては、あなたの頑固さはうまくいっているのですか?

 

質問者    いいえ。

 

うまくいっていません。

 

ガンガジ   それが真実ではないでしょうか。

 

質問者    全くその通りです。

 

ガンガジ   では、今この瞬間だけ、それを手放すことはできますか?

この瞬間だけ、実験的でいいのですよ。

 

後から、いつだってもう一度つかみ直すことができますからね。

お約束しますよ。

 

(質問者 会場 笑い)

 

それにね、

手放すことが正しいと、申し上げている訳でもないのです。

 

それにはまだまだ、あなたに教える何かがあるのかもしれませんし、私には、わかりません。

 

でも、

 

実験として、

それから、自己調査や、選択の一つとして、

失ったものを手放すことができる力があなたにあることを、あなたは発見なさらなければなりません。

 

質問者   一瞬だけで良いと、あなたがそのようにおっしゃったので、

 

(笑いながら)

 

一瞬だけなら、そうしてみようかと考えてみました。

 

そして、今、それを足元に置いてみました。

 

え〜と。

 

初めは、夢をあきらめるなんて嫌だというリアクションが私の中で起こりました。

 

でも、

 

ちょっとだけ置いてみたら、

実際のところ、なんだかほっとする気がしました。

 

ガンガジ   (にこにこ笑いながら)

 

その通りです。

それはほっとなさるでしょう。

 

(ガンガジ、質問者 笑い)

 

ガンガジ   どれほどのエネルギーが、実際に解放されたことでしょう。

 

質問者    そうですね。

ああ、もう、過去の私でなくてもいいのだと、、、、

 

ガンガジ   後ろを見続けている必要は無いのです。

 

あなたは、過去のあなたではありません。

 

質問者    そうです。過去の私ではありません。

 

ガンガジ   いつも過去を見ながら、過去のあなたの夢を追いかけている必要はありません。

 

過去のあなただって、あなたが思っているような彼女ではありませんね。

過去の彼女は、単にあなたがあなたの都合で覚えているあなたでしかありません。

 

質問者    全くおっしゃる通りです。

 

ガンガジ   これらすべてのことは、 

ある日の午後にあなたが描いた絵と同じです。

そしてそれは、見つかって燃やされてしまいました。

 

質問者   私が覚えている過去の彼女は、実際の彼女よりもずっとすてきだということに、今気づきました。

 

ガンガジ   そのとおり。

過去の彼女は、理想のあなたですね。

 

質問者    はい。

 

ガンガジ   実際には存在しないのです。

 

質問者    はい。

 

ガンガジ   現実は今ここにあります。

そして、あなたにとっての理想のあなたに、『 ノー。もういらない。』と言い、

ここにある現在に対して、『イエス!』と言って向き合うのです。

 

100%、完全にね。

 

質問者    はい。

今ここにいたいですから。

 

ガンガジ   今ここにいらっしゃるでしょう?

 

質問者    はい。

 

ガンガジ   今ここにいる。

そのことに、イエスと言うのです。

 

私たちは、いまここにいることを避けているため、生命力を抑圧してしまっています。

癒す力を抑圧してしまいます。

過去にどのようなことが起きるべきであったかという考えにとらえられてしまうのです。

 

私の未来はどうなるべきであったか、ということにとらえられ、

持つべきはずだった家族、、だとかいうように、

その後のいろいろな物語が始まっていきますね。

 

この理想像の実体は何かに、気づいてごらんなさい。

この夢には、実体がありませんね。

 

現実がそこにありますか?

 

質問者    ありません。

 

ガンガジ   その通り。

現実は今ここに在りますね。

 

過去の夢に、もういらないわ。と言い、今ここ、にいてください。

 

さあ、まだ足元に置いたままですか?

 

質問者    (ちょっと考えて、、、)

 

はい。

 

ガンガジ   それをみんな、私にくださいますか?

 

もしまた必要になったら、

お返ししますから、そうおっしゃってくださいね。

 

(会場 爆笑)

 

質問者    それはよい考えですね。シンボルという意味ですね。

 

(質問者、涙を拭いたティシューをガンガジに渡す)

 

ガンガジ   いえいえ、シンボルをいただきたいのではありませんよ。

 

本当です。さあ。

手放したいものを全部ここに入れてください。

 

(ガンガジ 架空の袋を差し出しながら、質問者の手を取る。)

 

(質問者、とまどいながら袋に何かを入れる演技をする。)

 

質問者    いっぱいあるので、、、

 

(次々、袋に入れる演技をする。)

 

ガンガジ   (微笑みながら)

 

そうでしょうとも、どんどんお入れなさい。

ほら、ここに小さな袋があると想像して、みんな入れておしまいなさい。

 

もう、それで全部なの?

 

質問者    はい、全部入れました。

 

ガンガジ   それではね。

 

(座り直すと、)

 

さあ、もし、今、袋にお入れになったものがまた欲しくなったなら、

私に連絡をしてくださいね。

 

それが恋しくなったら、

ガンガジファンデーションに電話をするのですよ。

あなたのもとに、宅配便でお返ししますから。

 

(爆笑)

 

質問者    了解です。

 

ガンガジ   ええと、あなたのお名前は?

 

袋に名前を書いておきますからね。

 

質問者    ジュリーです。

 

ガンガジ   ジュリーのファイルね。

 

永久に保存はしませんけれど、

そうね、、10日間保存しておきます。  

 

(笑い)

 

ですから、もし、これが欲しくなったら、私に連絡をしてくださいね。

 

『あの苦しみが欲しくなりました。昔の夢を返してください。』とね。

『それほど大層なものではありませんが、私の夢でした』とね。

 

(会場拍手と笑い)

 

質問者    はい。私のものだから、何が入っているのかわかりますから。

 

ガンガジ   実にシンプル。

そうでしょう?

 

質問者    素晴らしいわ。

来てよかったわ!

 

ガンガジ   あなたがお越し下さり、本当に嬉しいです。

 

あなたは、大勢の方々のために、今日、ここでお話をなさったのです。

 

さてと、

 

(ガンガジ、架空の袋をサイドテーブルの上に置く。)

 

ほら、ここにあるわよ。

袋に書いておきますね。

 

(ガンガジ、ペンを取り出して、書く演技をする。)

 

『ジュリーの、

そうであったかもしれない過去。』

 

(会場笑いの渦)

 

ええと、さあこれでいいわ。

 

知らせてくださいね。この会話のあとのあなたのことを。

 

質問者    はい。

 

ありがとうございます。

 

(ガンガジ 質問者 合掌)

 

(質問者 退場)

 

 

ガンガジ   これほどシンプルだなんて、異端ですね。

でも、本当に単純なのです。

 

私たちは、失ってしまったものに対して、生命力の大部分を投資しています。

これから失うかもしれないものだけではなく、

もう既に、失ってしまったものに対してでさえそうなのです。

 

シンボルも実際の体験も、どちらをも、ここですべてを失ってご覧になってください。

過去も、現在も、将来もです。

 

手に入れる前に手放すのです。

死に持ち去られる前に手放す。

 

たった今この瞬間に失うのです。

 

ジュリーがおっしゃったとおり、

なんという解放でしょう。

 

意図的に、この午後だけでも手放してみてごらんなさい。

そして、そうしたければ、明日も手放してみてごらんなさい。先延ばしにしないことです。

 

そうしたとき、絶対に失われることのない貴重なプレゼントが現れるでしょう。

 

それ以外は、いつかは失われてしまうのです。

 

でも、絶対に失われないのは、何でしょう。

 

それが何であるかを、あなたが覚えている必要もありません。

覚えていなくていいのです。

あなたがすべてを忘れてしまっていても、それはちゃんと在りますから。

 

特定の意識の状態のことや、達成して得る状態についてお話ししているのではありません。

 

達成してある種の状態を得られたいのでしたら、

あなたにはそれを得る自由があります。そうなされば良いのです。

 

でもここに常にあり続けている『意識』、I  AM  は、失われることがありません。

あなたがあなたの本質を失うことなどありえません。

 

それはここに在ります。

 

さあ、静かに座りましょう。

すべての質問の答がここに在ります。

 

あなたに、まだ失っていない何かがおありでしたら、 自己調査のひとつとして、実験として、たった今手放してごらんなさい。

あなたの夢も、恐怖も、 希望も、物語も、執着も、人間関係もです。

 

それらは、思考によって、固く結びつけられていますが、実体はありません。

現実をゆがめるパワーはありますが 、本質的な現実ではありません。

 

パパジがこうおっしゃったものです。

 

『自由という電車に乗ったなら、

荷物はあなたの肩から降ろし、全部電車に運んでもらいなさい』と。

 

しばらく、静かに座りましょう。

 

(ガンガジ、目を閉じる)

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