いまここに存在するのは何でしょうか | ガンガジとの対話
ガンガジが世界各地で様々な人々と行っている対話をご紹介します
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あなたの状態がいかように変化してもいつも変わらずにここに在るのは何ですか


質問者   二年前にあなたにお会いしました。

すばらしい静寂の体験をしました。

 

あの瞬間の後、すべての密度が濃くなりました。

私の中でエネルギーが開花し、純粋化のプロセスが始まり、

私は真剣になり、インドへ旅立ちました。

そこで大勢のグルやマスターに出会い、愛の体験をしました。

至福の瞬間があり充足があり、

そうかと思えば、その後はまた元に戻る、ということを繰り返しました。

 

 そこで私の質問ですが、

 

あなたは、ある種の至高の状態におられるように見受けられます。

あらゆる疑念から自由であるように見えます。

でも私は違います。まだそこへ行きついていません。

 

ガンガジ   ラマナが、おっしゃったとおり、

疑念が最後の難関です。

 

ですから、

疑うのをお止めなさい。

 

質問者   ???????

 

(会場爆笑)

 

ガンガジ    真の質問はハートの底からわき起こり、いきいきと躍動していて、あなたを深遠な空間へと誘います。即座というわけではなくても何かを開きます。

でも、疑いは閉じられた回路です。

 

皆さんおなじみですね。

 

私は違う。

というのは、

あなたの本質への疑いです。

 

質問者    (目をとじ瞑想状態に入る)

 

ガンガジ   もしもし、

ちゃんと息をしていらっしゃるかしら?

 

(会場爆笑)

 

さあ、お水を飲んで目を覚ましてください。

 

パパジが私にとても基本的で美しいことをおっしゃいました。

 

『もしも、君が捕まえて放さずにいるものが、

常にここにあるわけではない何物かなら、

君が捕まえたものは本物じゃないんだよ。』と。

 

特別な至福状態や美というものがあります。

でも、それは、単なる “状態” です。

その状態を放さずにいようとすると、私たちは探し求め始めます。

考えや、身体というような、あらゆる形ある状態がそうであるように、

 “状態” である限り、それには始まりと終わりがあります。

誕生と死が、あります。

 

状態とは、変化しやすいのにパワーがあります。

そしてもしあなたが、ある特定の状態を達成したいと試みておられるのなら、

申し上げましょう。

 

諦めなさい。

 

そのかわりに、真実のあなたでいることを確立してください。

 

真実のあなたは、あらゆる “状態” が、あらわれてくる “源” です。

それは 決して変化しません。

あなたの状態がいかように変化しようと、

“それ” は変動しません。

 

あなたの理性を “それ” に委ねなさい。

 

ある特別な状態の快感を求めるかわりに、

たとえどのような “状態” があっても、そのもっと奥深くに常に存在している、

“今ここ” に委ねてごらんなさい。

 

たった今この瞬間に、そのようなことはできますか?

探し求めるのを止めることはできますか?

 

質問者   ええ。そうしたいです。

 

ガンガジ   “そうしたい” のではなくて、

 

できますか?

ここで一緒に。

 

ただ、今この瞬間にいるのです。

何かを保持しよう、何かを得ようと、

努力するのをお止めになるのです。

 

質問者   (目をつぶっている。)

 

ガンガジ   なにを体験なさっているのでしょうか?

 

質問者    体外離脱をしています。

 

ガンガジ   (厳しい声で)

 

目を開けてください。

深呼吸をして。

 

体外離脱は、、、、、

 

全くひどい経験であることもあれば、素晴らしい経験でもあるでしょう。

私たちに教えてくれることもあるでしょう。

でも、それは、ある種の “状態” です。

 

どのような状態があっても、

状態がいかように変化しても、

常に同じなのは何でしょうか?

 

同じという表現は、正しくありませんね。

言い直しましょう。

 

今ここに存在するのは何ですか?

ずっと以前からいつもここに在るのは何でしょうか?

 

質問者    無です。

 

静寂です。

 

ガンガジ   その通りですね。

 

私の夫のイーライが、最近詩を書きました。

 

“実在は空

無こそが現実“

 

真実ですね。

 

質問者    でも、、、、、

 

ガンガジ   良くお聞きなさい。

 

(会場笑い)

 

誕生と死があるなら、それは本物ではない。

それがわかると、

無がわかります。

何が本物なのかがわかります。

 

そして、無とは、あなたが “考えて” いるような、無ではないこともおわかりになるでしょう。

 

無は無です。

思考とは関係ありません。

無は、あなたそのものです。

あなたとは、とらえることのできる何かではありません。

あなたの 肉体や人格といったような、あなたという状態ではありません。

 

あなたが “実在” そのものです。

そしてその中に、あらゆる状態が含まれます。

平安や混乱という状態も、

感情や、考え、形、出現も消滅も。

 

あなたは、“何か” なのではありません。

あなたが “源” そのものです。

 

あなたがそれを疑うのは、

あなたとは “何ものでもない” ことを理性が恐れるからです。

 

何ものでもないことへの恐れがあります。

望んでいるにもかかわらず。。。

 

ですから、今この一瞬、

止まりなさい。

 

疑いがあるとき、そこには必ず恐れがあることに気づいてください。

そして恐れを利用して探求するのです。

 

恐れに心を開きなさい。

恐れに耳を澄まし、恐れの下に、何があるのかを発見なさってください。

今この瞬間に。

 

恐れについて考えをめぐらすのではありません。

 

探求は、何かについてあれこれ考えることではありません。

探求とは発見です。

発見だからこそ、

一瞬にして起こる可能性があり、大変特別であり、そして冒険なのです。

 

私たちは、思考の中にいる方が安全だと感じます。

情報を収集し、高いだとか、低いだとか、中間くらいだとかと、分別すると安心です。

でもここにはチャートも、天秤もありません。

 

無は無です。

何もありません。

 

質問者    私がどんどん膨張し、広がっていくように感じています。

 

ガンガジ   膨張は自然です。

でも、数分前にはあなたはそうではありませんでしたよね。

ということは、それはいつもここに存在する訳ではないのです。

 

おわかりになるでしょうか?

たまにそのようなことが感覚的に起こり、そして消えていきます。

あなたがその感覚を常に欲しがると、

起きたり消えたりする何物かを求め欲しがることになります。

子供じみています。

 

何も欲しがらなければ、

無はここにあります。

無が真の現実です。

 

素晴らしいですね。

なぜなら、

無は、意識だからです。

 

無は、愛。

無は、それ自身を認識しています。

まさにあなた自身として、認識しています。

 

あなた自身を疑うこととあなた自身を恐れることは同じです。

 

あなたの真我の無限性、 制御できないそれを、 避けることと同じです。

 

あなたという個人の思考には、

“それ” は決してつかまえることも、蓄えておくことも、

覚えておくこともできません。

 

(ガンガジ笑いながら)

 

だって、もう既に、あなたは “それ” であるからです。

質問者    質問があるのですが、、、

 

ガンガジ   まだご質問がおありなのですか?

 

本当に?

 

(笑いながら)

 

ご自身で良く調べてご覧なさい。

本当に質問があるのかどうか。

 

そのご質問のもっと下にあるのは何でしょう?

あなたのご質問が本物であるか、それとも繰り返しなのか、良く調べてご覧なさい。

それともそれは、

質問をすべきだという考えからやってくるのでしょうか?

 

調べてご覧なさい。

それが探求です。

 

質問者    収縮しているのをかんじます。

 

ガンガジ   その通りですね。

収縮は自然界に自然にあります。そして膨張も。

 

先ほどは、膨張があるとおっしゃいましたね。

この地球におきる自然な現象です。

 

でも膨張と収縮よりももっと、奥にあるのは何でしょうか?

収縮が起きているときに、

収縮しないのは何でしょう?

膨張しているときにも、膨張とは関係なくいまここに存在しているのは何でしょうか?

 

質問者    空間です。

 

ガンガジ   その通りです。

 

では、この空間と、本当のあなたは、異なっているのでしょうか?

たった今。

 

質問者    たった今ですか?

 

ガンガジ   常にいつも、たった今この瞬間しかありません。

 

もしあなたが、昨日私は “何も無い空間” だったとおっしゃるのでしたら、

あなたは、あなたが何かであったことを思い出しているのです。

昨日のあなたの、感情や感じ方や状況を思い出しているのです。

 

そのような、

あなたが、何ものか、であるのを思い出すのをやめてごらんなさい。

 

そして、たった今ここに存在するのは何だろうと、

真実をお話ししてください。

 

あなたはあなたの真我を直接的にご存知です。

あなたは、事柄や、物というような、“何か” ではありません。

 

“意識”そのものです。

 

質問者    (目をとじ、身体が揺れ動いている。)

 

ガンガジ   (腕をのばし、質問者を真っすぐに座らせる。)

意識不明になってほしくありませんよ。

 

(会場笑い)

 

この中には医者もいますから、それはそれでいいのですけれど。

 

呼吸してくださいね。

 

(会場爆笑)

 

そして、ありのままでいてごらんなさい。

 

身体的な変化は現れては消えていく状態です。

ある状態は非常に快感で、ある状態は大変につらいですね。

それはもう良くご存知でしょう?

誰もあなたに教える必要はありませんね。

それが身体を持つということです。

 

質問者   あなたがお話ししている時、

誰も話していないように感じました。

 

(会場笑い)

 

ガンガジ   

 

さあ、手放しなさい。

何も保とうとなさらずに。

 

そうすれば、もう “それ” は対象ではなくなります。

 

“それ はあなたそのものです。

あなたは常にここにいらっしゃるでしょう?

あなたは、ご自分を保持しようなどとお考えになっていますか?

あなたがあなたであるということを、覚えておく必要もありませんね。

 

あなたが、あなただと信じているものを忘れてしまいなさい。

そうすれば残るのはあなたの真我です。

 

大変に単純です。

特別ですがシンプルです。

 

複雑にするのは、思考です。

思考が悪いという訳ではありません。

人間である限り思考するのは当たり前です。

でも、複雑さは、思考が作り出します。

シンプルへの近道は、思考という表面の下にあります。

 

質問者    もしも、あなたがおっしゃる通りにしたら、

皆、活動的ではなくなってしまうでしょう。

 

ガンガジ   誰にそのようなことがわかるでしょう?

わからないじゃないですか?

 

物語を作り出しましたね。

 

もしも、と、架空の議論を始めるのは思考です。

あなたが作り出したストーリーです。

あなたの思考にではなく、あなたの核に注意を向けなさい。

 

わからないままでいてごらんなさい。

 

わからないままでいることは、

素敵ではありませんか?

 

あなたは活動的ではなくなるかもしれません。

ラマナのように。

 

けれども、活動的ではなかったラマナが引き起こした影響を見てご覧なさい。

影響を与えたいと、彼が意図したわけではありません。

でも結果的に彼は多大な影響を与えました。

 

彼が、意図的に、私たちに伝えたいと思った訳ではありません。

ラマナはそのようなタイプの人ではありませんでした。

彼はただ、何が真実かを知っただけです。

 

同志よ、わからないままでいなさい!

 

(爆笑)

 

質問者    どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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