恐れと向き合うとは、どのような意味なのでしょうか? | ガンガジとの対話
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恐れと向き合うとは、どのような意味なのでしょうか?


質問者    恐れを避ける事や、恐れと向き合う事について話していただけますか?

ガンガジ   大きなテーマですね。
核心と申し上げてもよいかもしれません。
恐れよりももっとひどい感情がありますが、恐れのようにエネルギーを持つ感情はありません。

恐れは、私たちすべてに共通する感情です。
人間だけではなく、動物なら皆持っています。
危険を察知し生存していくための、生理学的で生物学的な自然な連鎖反応です。
なぜなら、有機体の最大の目的は生存していくことであるからです。

恐れについての、このような精神世界での論議の場合、
『恐れは悪者』というイメージを取り去ることが重要です。
そして、恐れを、恐れそのものとして扱うのです。

恐れをありのままに扱うというのは、時には大変につらいことかもしれません。
でも、つらいという感情よりももっと深いところでは、恐れとは単に、振動しているエネルギーのフィールドにしかすぎません。
そして、もし恐れを、
そこにあるべきではないとか、あるべきだ、というようにあれこれ頭で決めつけることなく、単にエネルギーとして認識することができるようになると、
私たちは、恐れとかかわり合いながらも、その中でもっと意識的でいることができるようになります。
そうなると、恐れは人間に大きな恩恵をもたらします。

先程も述べましたように、ある種の恐れは、いわば正当なものです。 生命体にとって恐れは、必要なことを警告してくれる重要な役目を負っています。 私たちは、成長とともに、正当性のある恐怖を役立て、生きていくうえで利用する能力を養っていきます。
ですから私は、皆さんを、全く恐れを感じないというような状態へと連れて行くつもりなど毛頭ありません。

けれども、私たちが皆知っているように、
今この瞬間の危険を警告してくれるという正当な恐れとは全く関係のない、
例えば、過去の記憶やトラウマからやって来る、正当性のない恐れがあります。
これらの恐れは、世界を深く体験することから、私たちを遠ざけてしまいます。

私はこれまで皆様をご招待し、自由でいるということをお話ししてきました。
そして、自由でいることのひとつとして、感情としっかりと向き合うということをお伝えしてきています。
それは、過去にたとえどのようなことを経験しようとも、
毎瞬、毎瞬の意識的な選択によって、『今、ここ』に心を開くということです。
そのような選択が
可能だということに気づくこと、それが自由でいるということです。

恐れと向き合うということは、実は最悪のことに対して、開く、ことでもあります。
なぜなら、恐れの根底にあるのは、死、だからです。
人によって死の意味は様々です。
もちろん肉体的な死がありますが、その他にも、毎日経験している、何かを無くすという経験も死ですし、人間関係や健康を失うことや、気に入った特別な状態だとか体験を失ってしまう恐れも、死の恐れです。

もし皆様が、恐怖がまるで暴君のように、いかに私たちのある特別な心理、精神的な感情を拘束しているのかということを見てみようという意志があるのでしたら、どなたでも恐怖から自由になることが可能です。
恐怖を体験している真最中に、恐怖に対して、開く、という選択ができるのです。
でも恐怖から自由になるというのは、もう二度と正当性のない恐怖を体験しなくなるという意味ではありません。

それは、不快さやつらさのすべてを受け止め、
あなたの中で、「さあ逃げろ、隠れろ、抵抗しろ」という感情を生み出しているあらゆる感覚を感じ、それに対して、あけ開き、そこにじっとしていることを選択するということです。

正当ではない恐れがあるとき、その堪え難いようなつらさの中にとどまり、逃げず、隠れず、抵抗せず、ただ単に受け入れ、開く、そうすると、恐れは、もう、力を失ってしまいます。

それが、恐れと対面するということの意味です。

いま私が皆様にお伝えしているのは、
『恐れに向き合う能力があるということを発見しましょう』という訓練のお話ではありません。
もっと自由に生きることができるように、
皆様が人生を、いきいきと生ききることができるように、実際に役立てていただきたいのです。

恐れに、真正面から向き合うことにより、
恐れを主人にしてそれにしたがうのではなく、
逆に私たちに奉仕をさせるのです。 

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