2010年08月の記事 | ガンガジとの対話
ガンガジが世界各地で様々な人々と行っている対話をご紹介します
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無条件に自分を愛するにはどうしたらよいでしょうか?


質問者    あなたにお会いできて嬉しいです。

ガンガジ   私もあなたにお会いできて、とても嬉しいです。

質問者    実は、去年の夏、子宮がんの手術を受けたのですが、手術後に使用された薬にアレルギー反応を起こして死にかけました。 私の意識ははっきりしていたので、医療チームが、私の身体をなんとかしようとしている間、すべてを観察していたのですが、そのときの私は完全に平安で、『何が起きたとしてもまったく大丈夫だわ』と感じていました。
24時間の絶対安静の後、私の身体は回復したのですが、しばらくの間は、あのできごとを思い出すたびに、あのような状況の中で、まったく平安でいられたということは、なんてすばらしいことだろうと思いました。というのも、あのとき、私は、 私のまわりの特に親密な人々との関係に関して、私には何も思い残すことや、やり残したことがないように感じられたからです。
ところが、その後2、3ヶ月経ち、元の生活に戻ったわけですが、私の中に、怒りや嫌悪感やあらゆる否定的な感情が、また前と同じように起こっているのが見えるのです。

どのような状態のときにも、自分を愛するにはどうしたらよいのでしょうか?

ガンガジ   すばらしい質問ですね。

完璧でないときにも、自分自身を愛するにはどうしたらよいか。

とても重要ですね。
会場の皆さんには、いかがでしょう。
重要ではありませんか?
(笑い)

ガンガジ   無条件に自分自身を愛するにはどうしたらよいか。

質問者    そうです。

ガンガジ   それではうかがいます。どうしたらよいでしょうか?

質問者    。。。。。。。。

ガンガジ   あなたご自身の深いところに問いかけてごらんになると、どのような答えがあらわれるでしょうか?

質問者    まずは、、、、
今いるところに止まり、
そして、何が起きているかを観て、
それから、何が真実であるのかを問いかけて、、それから、、、、

ガンガジ   そうですねえ。
それは、ちょっと複雑すぎませんか?
もっと、単純な答えは何でしょう。

質問者    深い静けさの中に、ただ居て、
何もかもが大丈夫だということを観る。

ガンガジ   もしかすると、もっともっと単純かもしれませんよ。 

質問者    ウ〜ン。

なんだろう?。。。。。。。。。
え〜と。
何も思い浮かばない。。

頭が真っ白になってしまって、、。

(笑い)

ガンガジ    そう。この、今の瞬間です。

あなたは、何もしていませんでした。
自分のマインドを観ることもせず、
息をすることも、
考えることもわすれてしまった一瞬がありましたね。

質問者   (笑い)

それはそうですが、、、私は、、
え〜と、え〜と、つまり、、、、、。

(笑い)

単純だとおっしゃるけれど、
私の頭の中には、考えがすぐに戻ってきてしまいます。

ガンガジ   それではね、

いかがでしょう。

あなた自身をいつもかわらず愛さなくてはならないなんて、どこのどなたがおっしゃったのでしょうか?

あなたのご主人を、いつも、どんなときも愛していらっしゃるのかしら?

質問者    いいえ。
それは、そうではありません。

ガンガジ    そうでしょう?
ご主人を、嫌いな時って、おありではありませんか?

質問者     はい。

ガンガジ    嫌いな時は、嫌えばいいんです。
あなたご自身のことがお嫌いなように。

(爆笑)

質問者    それをうかがいたかったんだと思います。

ガンガジ   でもね、彼を愛していらっしゃるでしょう?

質問者    はい。そのとおりです。

ガンガジ   あなたは今ね、
感情というレベルのことを、ここでお話なさっているのです。

感情は感情でしかありません。
天気と同じで、移り変わります。

感情を感じているときは、真理を感じていないわ。
とおっしゃるかもしれませんが、
感情よりももっともっと深いところに、真理、真実があります。

感情がどうあろうと、
あなたがどのように感じていようと、
真実は存在し、変化することがありません。

ある感情はとても心地よいものですが、中には、とても居心地の悪い感情もあります。
でもそれは、気候とおなじです。
心地よい天気もあり、全くそうではない天気もありますよね。
人間と呼ばれるこの動物の感情を、感じることを許してみてはいかがでしょう。

感情がどのようであれ、もっともっと深奥の核心に、
命の炎、真実があります。

質問者    常に完璧でいたいという女の子が、ここにいるんです。

ガンガジ   そうですね。
その子は、どこにいるのでしょう?

質問者    作りあげられた、偽物です。

ガンガジ   あなたがおっしゃる完璧さは、どこからやってきたのでしょうか?

皆さんは、イエスが、完璧だったと思われますか?
私たちが教わってきたように、まったく完璧だったのでしょうか?

いいえ。そうではありません。
あなたのまわりに、彼のことをよく知っていた女性たちと同じような女性たちがいらっしゃるでしょう。   

(笑い)

ブッダはどうでしょう?

彼の奥さんと子供に聞いてみたらいかがでしょう?
みんな捨てて出て行ってしまいましたよ。

(笑い)

ラマナは完璧だったでしょうか?
お兄さんに聞いたらおわかりでしょう。
お兄さんのお金を盗んで、家出をしたのですよ。

ですからね、
私たちには、完璧という概念があるんです。

先ほど、理想について話がありましたが、
とても危険です。
幼稚だからです。

私たちは、理想像を心に思い描き、
それをめざしてがんばりますが、
理想をつかみとることはできません。
なぜなら、
理想像とは、作り上げられたもの、
偽造されたものだからです。

私たちはどうあるべきか、
彼らはどうであるべきか、
あれや、これは、どうあるべきか、
神とはどうであるべきか、というように、
理想像を追いかけて躍起になっていると、
私たちの人生は、どんどん、どんどん小さく狭くなっていきます。

理想化は、誤りです。
あなたの人生を盗み取ってしまいます。

理想像は、あなたの知識が作り出しています。

『どういうふうであるべきかは、私がよく知っているわ。』
『どういう私であるべきかは、私がちゃんと知っているわ』
『こういう場合に、こんなふうに感じるべきではないことはちゃんとわかっているわ』
『もし私が悟っているのなら、こんなことを考えるはずがないわ。』
という具合ですね。

(笑い)

どうでしょう。
とっても重いでしょう?

先ほど私が、
あなたのご質問をあなたに問い返したとき、
『いったい、なんと言っていいのか、さっぱりわからない』
というその一瞬がおありだったようにお見受けしました。
どうすべきかわからず、どんどん突き詰めていかれたけれど、
まったくわからなかった訳ですよね。

その瞬間は、完璧ではない瞬間でした。

もちろん、
私たちの頭の中には、
どうするべきか、どうすれば完璧か、という概念が刷り込まれていますから、
当然、考えはすぐにわき起こってくるでしょう。
そんなものは、もう私の中にはないのよ
と、言ってみたところで、
わき起こるものは、わき起こるでしょう。

しかし、
その瞬間、
どうしたらいいのか、さっぱりわからない、
何がなんだか、わからない、という、
そういう不完全さを、ご自分に許し、
わからないままでいる。
完璧でないままでいる。
まったくお手上げの状態、
完璧になりたいけれど、ほんのすこしも希望がないままでいる。

そうすると、
いかがでしょう。
重荷がなくなりませんか?
とっても自由ではありませんか?

その瞬間は死に直面する瞬間です。

決して死なないという、あなたの肉体の理想。
それがなくなったなら、
残るのは死です。

平安ですね。

私たちの思考は、常に『それ』をつかみ取ろうとします。
真実、平安、愛、、なんと表現してもかまわないのですが、
『わかっているわ。無限でしょ。』という具合にです。
(笑い)

けれども、どのような考えも、『それ』を封じ込めることなどはできません。


ですから、すべて忘れてしまってごらんなさい。
そうすれば、瞬間的に自由になります。
生き生きとするでしょう。

目覚めは、あなたの考えや概念、知識や理解など、脳の行為から自由なのです。

私が申し上げているのは、要するに、
あなたの考えを信用しないということです。
思考よりももっと、深いところにある、
『それ』を信頼することです。
思考を嫌悪したり、どこかに追いやってしまう必要はありませんが、
思考を信用しないことです。

昨日、何が本物であるのかということを、どなたかがお話しくださいましたが、
パパジはこのように表現なさいました。
『ほんものとは、
変化しないものだよ。』

そうです。
真実は、現れたり消えたりしません。
変化するものは、真実ではありません。

私たちは、全く逆に考えていますね。
椅子やテーブルや、人や、感情といったものを、本物だと考えています。
しかし、それらは消えてなくなることがありますね。

現れたり、消えていったりしないもの
それはなんでしょう。
それこそが、信頼するに足るものです。

それ以外に、真実はなにもありません。

身体を信頼すると、だまされます。
ある特別な心の状態を信頼すると、裏切られます。

常に変わることなくここにある、それを信頼してごらんなさい。
あなたを一度たりとも、裏切ったことがないそれを、
裏切るのはやめましょう。

それは、
ずっと以前から、
変わることなくここに在り、
開け放たれていて、
自由で、
生き生きと息づいている、意識です。
自らに気づいている意識です。

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感謝



質問者    あなたに大変感謝をしています。

ガンガジ   そうですか。 何をでしょう?

 (会場笑い)

質問者     初めて私に真理を話してくださった方があなただからです。
9年ほど前のことです。

ガンガジ    まあ、9年も前ですか。

質問者     はいそうです。ビデオでした。

ガンガジ    ああ、そうですか。なるほど。

質問者     そして私にとって、今年は特にそれが必要で、助けになりました。

1年ほど前から、ライム病を煩っています。

身体の具合がとてもつらいし、
私のマインドは時には大変に心配をします。

最近特に、先週あたりからだったように感じますが、マインドは、
『平安を感じる為には、最悪のケースのシナリオに慣れておいた方がいいよ』
というようなことをつぶやき始めました。

最悪のケースというのは、お分かりだと思いますが、ライム病が良くならなかった場合のことです。

例えば、私の仕事は身体を使う仕事なのですが、
「仕事に戻れなくなってしまうだろう」とか、
「自活できなくなってしまうだろう」とか、
「一人では暮らせなくなるだろう」とか、

それから、
ライム病にかかっていると、妊娠中に子供にも感染してしまいますから、
「子供を持てないのは残念だろう」とか、

そういう最悪の状況です。

身体の自由が利かなくなり、
きっとパートナーにとっても、もう魅力的ではなくなるだろう、
といったようなこと、
そういった、この身体とマインドがゆくゆく経験するかもしれないすべてのことです。

ガンガジ    なんという機会なのでしょう。

質問者     はい。そうなのです。

ところが驚いたことには、マインドがこのようなことのすべてを味わっていたとき、
そのように私が欲しかったあらゆるものの奥底に、ものすごい愛が存在していたことに気づいたのです。

とっても素敵なんです。

本当に、なぜ、以前はそのことにまったく気づかなかったのかと、自分でも滑稽です。

(笑い)

これこそが、真実のわたしたちですね。
あなたがこの9年間ずっとお話ししてこられたことです。
そして今、この9年間の中で一番たくさん、あなたの言葉が聴こえているんです。

とても幸せです。感謝しています。

ガンガジ    そのとおりです。
何度聴いても聴く度に、もっとたくさんのことが聴こえてくるのです。

真理には終わりが無いのです。

質問者     そうです。

毎年、リトリートに出席する度に、
これまでも、もっとたくさんのことが語られていたんだなということに気づいていました。

ガンガジ    そのとおりですね。

質問者     でも、今年が一番です。

ガンガジ    あなたにとって、まったく抽象的なことではないからです。

あなたご自身のことだからです。

たくさんの若い女性が向きあわなくてもよいようなことや、立ち向かうことを拒否していらっしゃるようなことに、向き合っていらっしゃるからです。

あなたにとってライム病は、なんて素晴らしい贈り物なのでしょう。

質問者     はい、そのことがよくわかります。

ガンガジ    もちろん、私は、あなたの病気が治ることを心から願います。
あなたの身体に最善のことが起きるようにと願います。

でも、人というのは、遅かれ早かれ、次々と何もかもが欲しくなるものなのです。
なぜなら、体験を望んでも、何の解決にもならないからです。

たとえば、
こどもが欲しいと望み、望みがかなうと今度は、早く大きくなってくれればいいのに、と望み、

(爆笑)

そんなふうに、際限なく続いていくわけです。

私たちは、体験中毒なのです。

そして、
最後のどん底でやっと気づくのです。
「結局、手には入らないんだ」と。

そして、あなたはそのことに直面したのです。

だって、皆様、
ほら、彼女のお顔をご覧ください。

もちろん、若くてお綺麗だというのは、ごらんになるだけでおわかりになるでしょうが、でも本物の美しさが溢れているでしょう?
地獄に直面して得られた美しさですね。

あなたがお話ししてくださったのは地獄、
それは、死とは違う地獄ですね。

死に直面なさったわけではありますが、
生きて地獄を体験なさったのです。

そして、あなたはそれにしっかりと立ち向かわれたのです。   

質問者     どうもありがとうございます。

ガンガジ    あなたに力をお貸しすることができて、ほんとうに嬉しいです。

でも、私がして差し上げたわけではありません。
あなたがご自分で気づかなければならなかったのです。

質問者    ライム病が助けてくれました。

ガンガジ   ライム病。

そうですね。

どのような病気でもそうです。

人が置かれている条件や状況が助けとなります。
考えがわき起こったり、感情が押し殺されたりという、そういうことのすべてです。

ライム病は どなたもがご存知の病気です。
ほんとうに恐ろしいと感じますね。

質問者    恐ろしいと感じていました。

ガンガジ   そのとおりです。
恐ろしいと感じていらした。

すばらしいですね。

生徒が先生の表現を正してくれるのって、最高ね。

(笑い)

質問者     正したわけではないのですが、、、、

ガンガジ    いえいえ、正してくださいましたよ。

だって、本当にそうですもの。
恐ろしいと感じているのではなく、そう感じていたと、ご自分の体験からお話しなさっているのです。

素晴らしいですね。

質問者     昨晩、ベッドに横になり、この愛を感じていました。
それはとっても強い感覚でしたので、しばらく眠れませんでした。

そうして、気づいたのですが、
そこにもう一つ違う願望がありました。
それは、この愛を表現したいというものでした。

そして思いました。

「二三年したら、身体が動かせなくなり、一生寝たきりになってしまうかもしれないけれど、たとえそうだとしても、この愛を表現することはできるのかしら。」と

すると、

「寝たきりでも、愛を人々に送ることはできるよ。
瞑想をしながらでも愛は送れますよ。
どのような最悪の状態に陥ったとしても、この愛を表現することはできるのですよ。」

まるで、愛が私に教えてくれているかのようでした。

ガンガジ    まさにそのとおりです

それが真実です。

質問者     そこに平安があります。

ガンガジ    そのとおりです。

あなたが今いらっしゃるところに平安があります。

会場の皆さんを見回して、その愛を送っていただけますか。

(笑い)

そのままのあなたでいらっしゃることによってです。

おわかりでしょうか。

愛は、送る必要さえもないのです。

もちろん、祈ることは美しいことです。
祈りに込められた意図が宇宙を駆け巡ることは素敵なことです。

でも、今ここにいる、ということだけで、
そしてこんなふうに、
あなたのお顔を、カメラや、ほかの人々に喜んでお見せしたいという、
そのことだけで愛を伝えることができるのです。

あなたの表情や、あなたのまなざしの奥からあふれでていますよ。   
このような特別な体験というかたちの愛です。

質問者     どうもありがとうございます。

ガンガジ    こちらこそ。

本当にありがとうございます。

この人生は、もうすでに、すばらしい使われ方をしましたね。
たとえどのようなことが起ころうともです。

私の話を耳を傾けてくださりありがとうございます。

ただ単にそれを鵜呑みになさったのではなく、
あなた御自身でよく調べてみてくださって、
本当にありがとうございます。

質問者     真実を分かち合ってくださってありがとうございます。

(合掌)

ガンガジ    会場の皆様、
皆様の内側をごらんになってください。
そして、今、何か退けたいと感じるものがおありになるかどうかをチェックをしてみてください。
調べてごらんになるだけです。

何かを退けたいように感じる時に、あなたの内側では、どのようなエネルギーを感じるのかに気づいてください。
そして、そのエネルギーを解放してください。

なぜこのようなことを申し上げるのかというと、

私たちは、恐れや、落胆、欲望や怒り、無知、と同じように、愛さえも、退けたいことがあるからです。
愛と関わりたくないことがあるのです。

「嫌だ。あまりにも大きすぎる。」という具合にです。

そして、その為に、
今度はやらなければならないことがたくさんでてきます。

たくさんの時間を割いて練習し、
やがてそれは、愛を退けたいという信念になります。
ごまかさなければならないので、愛のかわりになる何かを求めます。

『私』と、私に関する問題を求めるわけです。

『私』が受け取っていないもの、
 そうであるべきではなかったもの、
 人々が『この私』にした仕打ち、
『私』が持つべきだった身体、
『この私』が手に入れるべきだった人生、
『私』が持つべきだった親、
といった具合です。

きりがありませんね。

これが戦争です。

戦争をするにはたくさんの努力がいるのです。
それなのに、ご存知の通り、戦争は幾世代にも渡って続いています。

こどもたちは、成長すると戦争を始めます。
なぜならそのように教え込まれて育ってきているからです。

以前、ボスニアからのニュースで、リポーターがこどもにインタビューをしていたのを思い出します。
こどもはもうすでに、
「絶対忘れないからな。仕返ししてやるぞ」と、
儀式のように言っていました。7歳くらいのこどもがです。

戦いを終わらせるかどうかは、あなたしだいです。
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