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ガンガジが世界各地で様々な人々と行っている対話をご紹介します
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質問者 あなたがなんとおっしゃるのか知りたいので、私の体験を少しお話ししようと思います。
ほぼ4年前になりますが、大事故に遭いました。
私の車に、信号を無視して車が突っ込んできたのです。
あと数センチのところで死を免れた、というような事故でした。
その時以来ずっと、日常的に身体的な痛みを抱えるようになりました。
でも少しずつ回復してきているので私は楽観的です。
そして良くなってきていることに心から感謝を感じています。
でも自分で気がついているのですが、もうずいぶん時間が経っているというのに、
とても深い悲しみがあります。
事故によって、人生が変わってしまったからです。
私にはまったくコントロールができなかったこともありますし、変わることを余儀なくされたこともあります。
はじめは、この悲しみを受け入れました。
どのくらいのあいだでしたでしょうか、毎日何度か泣きました。
時間が経つにつれて、あるときは、生きているということだけで幸せな気持ちなのに、あるときは、人生の変化を思い悲しみに暮れるというように、揺れ動く自分を発見するようになりました。
そして最近は、この大きな悲しみを受け入れることが、前よりも難しくなってきました。
恨むほどまでになりました。
私は、自分が今ここにいられることをラッキーだと思っています。
泣きたくないし、動揺したくありません。でも、、、、
ガンガジ ご自分の悲しみを、あれこれと裁いていらっしゃるのですね。
質問者 そうです。
だって、幸せな気分でいたいんです。
歓びの中にいたいですし、、、
ガンガジ あなたがしなければならないのは、あなたの内面で起きている会話をやめることです。
質問者 。。。。。
そしてどうするのですか?
ガンガジ 歓びの中で泣くのです。
質問者 (笑い)
泣き笑いですか。
ガンガジ そうです。
身体にはトラウマなどを解放していくうえでの独自のリズムがあります。
あなたの悲しみに関して話を始めたらきりがありません。
あなたはもうそのようなことは十分ご存知のはずです。
あなたがお話しになっている『問題』というのは、
あなたの内面で起きている、ご自分を裁く会話、ですね。
『そろそろこんなことは終わりにしなくちゃならないのに、、、』というような。
あなたの中でそのような会話が無ければどうなるでしょう?
そのような、ご自身の内面の会話のすべてを忘れてご覧になるのはいかがでしょう?
悲しみを終わらせようとはなさらずに、
悲しみは、もういい加減終わらせなければならないのだという物語、
そちらを手放してみたらいかがでしょう。
質問者 なるほど。
ガンガジ ご自分を裁いていることをやめてみたらいかがでしょう。
悲しみが、裁きを伴わずに現れるとき、
悲しみはどうなりますか?
今ここにあなたの悲しみを招いてご覧なさい。
質問者 。。。。。
悲しみは単に、一つの感情です。
ガンガジ そうです。
その感情を快く迎え入れてはいかがでしょう?
あなたはその感情に、
『邪魔だから、出て行ってくれ』と
おっしゃっていますが、
そうおっしゃっても、それは出て行ってはくれないわけですね。
まだそこにありますね。
そうですね。
質問者 その通りです。
ガンガジ それならば、快く迎え入れてやるのです。
快く迎えることと、それに浸ることとは、まったく違います。
あなたはそれに巻き込まれることに疲れていらっしゃるのかもしれません。
何をなくされたのですか?
質問者 。。。。。。。
健康です。
すべてではありませんけれど。
ガンガジ 少しは残ったのですね。
それは良かったわ。
会場の皆さんはいかがですか、この十年間でいくらか健康を失った方は手を挙げて?
(質問者 会場 笑い)
ガンガジ ここにいる皆さんも、同じだということを一応確認したかっただけです。
健康は、時間が経てば失われるものです。
質問者 はい。
ガンガジ それから?
質問者 仕事の可能性です。
それから、趣味です。
以前は、海外旅行が趣味でしたが、飛行機は騒音がひどいので長く乗っていると大変疲れます。日常的に頭痛がするので、飛行機に乗るとそれがもっとひどくなりますから、旅行はできなくなってしまいました。
結婚していましたが、結果的に離婚することになりました。
その原因の一部は事故によるストレスです。
こどもを作る計画を立てていたのですが、離婚しましたから実現しませんでした。
ガンガジ あなたは、人生のすべてを失ってしまったのですね。
あなたの人生の軌道を。
質問者 そうです。
事故にあったとき34歳でした。
ちょうど、人生の頂点でした。
プロとして仕事を達成し、素晴らしい将来にわくわくしていました。
ガンガジ 失ってしまったのですね。
質問者 はい。
ガンガジ 本物の喪失ですね。
でも、あなたは、
それらが失われてしまったということを、
なぜなのか、まだ心から認めてはおられませんね。
質問者 はい。
ガンガジ 今ここで、認めることができますか?
切り放してしまうことができますか?
質問者 いいえ。
(微笑みながら)
いいえ、という答えが私の中から出てきます。
ガンガジ そうですね。
なぜできないのでしょう?
何が、そうすることを引き止めるのですか?
質問者 事故のあと、たくさんの医者達が、
『回復の見込みは無いだろう。』と言いました。
それで私は、そのような馬鹿げた意見には、耳を傾けないことに決めました。
ガンガジ それは賢明でしたね。
質問者 今でも、継続的に回復しています。
毎週、好ましい変化があります。
それは、私が大変に頑固で、医者が言ったことを信じなかったからだと思います。
ガンガジ あなたが頑固だということが、そのようなことに対してはうまくいっているわけですね。
質問者 はい。
ガンガジ 失われてしまったものを握りしめていることに対しては、あなたの頑固さはうまくいっているのですか?
質問者 いいえ。
うまくいっていません。
ガンガジ それが真実ではないでしょうか。
質問者 全くその通りです。
ガンガジ では、今この瞬間だけ、それを手放すことはできますか?
この瞬間だけ、実験的でいいのですよ。
後から、いつだってもう一度つかみ直すことができますからね。
お約束しますよ。
(質問者 会場 笑い)
それにね、
手放すことが正しいと、申し上げている訳でもないのです。
それにはまだまだ、あなたに教える何かがあるのかもしれませんし、私には、わかりません。
でも、
実験として、
それから、自己調査や、選択の一つとして、
失ったものを手放すことができる力があなたにあることを、あなたは発見なさらなければなりません。
質問者 一瞬だけで良いと、あなたがそのようにおっしゃったので、
(笑いながら)
一瞬だけなら、そうしてみようかと考えてみました。
そして、今、それを足元に置いてみました。
え〜と。
初めは、夢をあきらめるなんて嫌だというリアクションが私の中で起こりました。
でも、
ちょっとだけ置いてみたら、
実際のところ、なんだかほっとする気がしました。
ガンガジ (にこにこ笑いながら)
その通りです。
それはほっとなさるでしょう。
(ガンガジ、質問者 笑い)
ガンガジ どれほどのエネルギーが、実際に解放されたことでしょう。
質問者 そうですね。
ああ、もう、過去の私でなくてもいいのだと、、、、
ガンガジ 後ろを見続けている必要は無いのです。
あなたは、過去のあなたではありません。
質問者 そうです。過去の私ではありません。
ガンガジ いつも過去を見ながら、過去のあなたの夢を追いかけている必要はありません。
過去のあなただって、あなたが思っているような彼女ではありませんね。
過去の彼女は、単にあなたがあなたの都合で覚えているあなたでしかありません。
質問者 全くおっしゃる通りです。
ガンガジ これらすべてのことは、
ある日の午後にあなたが描いた絵と同じです。
そしてそれは、見つかって燃やされてしまいました。
質問者 私が覚えている過去の彼女は、実際の彼女よりもずっとすてきだということに、今気づきました。
ガンガジ そのとおり。
過去の彼女は、理想のあなたですね。
質問者 はい。
ガンガジ 実際には存在しないのです。
質問者 はい。
ガンガジ 現実は今ここにあります。
そして、あなたにとっての理想のあなたに、『 ノー。もういらない。』と言い、
ここにある現在に対して、『イエス!』と言って向き合うのです。
100%、完全にね。
質問者 はい。
今ここにいたいですから。
ガンガジ 今ここにいらっしゃるでしょう?
質問者 はい。
ガンガジ 今ここにいる。
そのことに、イエスと言うのです。
私たちは、いまここにいることを避けているため、生命力を抑圧してしまっています。
癒す力を抑圧してしまいます。
過去にどのようなことが起きるべきであったかという考えにとらえられてしまうのです。
私の未来はどうなるべきであったか、ということにとらえられ、
持つべきはずだった家族、、だとかいうように、
その後のいろいろな物語が始まっていきますね。
この理想像の実体は何かに、気づいてごらんなさい。
この夢には、実体がありませんね。
現実がそこにありますか?
質問者 ありません。
ガンガジ その通り。
現実は今ここに在りますね。
過去の夢に、もういらないわ。と言い、今ここ、にいてください。
さあ、まだ足元に置いたままですか?
質問者 (ちょっと考えて、、、)
はい。
ガンガジ それをみんな、私にくださいますか?
もしまた必要になったら、
お返ししますから、そうおっしゃってくださいね。
(会場 爆笑)
質問者 それはよい考えですね。シンボルという意味ですね。
(質問者、涙を拭いたティシューをガンガジに渡す)
ガンガジ いえいえ、シンボルをいただきたいのではありませんよ。
本当です。さあ。
手放したいものを全部ここに入れてください。
(ガンガジ 架空の袋を差し出しながら、質問者の手を取る。)
(質問者、とまどいながら袋に何かを入れる演技をする。)
質問者 いっぱいあるので、、、
(次々、袋に入れる演技をする。)
ガンガジ (微笑みながら)
そうでしょうとも、どんどんお入れなさい。
ほら、ここに小さな袋があると想像して、みんな入れておしまいなさい。
もう、それで全部なの?
質問者 はい、全部入れました。
ガンガジ それではね。
(座り直すと、)
さあ、もし、今、袋にお入れになったものがまた欲しくなったなら、
私に連絡をしてくださいね。
それが恋しくなったら、
ガンガジファンデーションに電話をするのですよ。
あなたのもとに、宅配便でお返ししますから。
(爆笑)
質問者 了解です。
ガンガジ ええと、あなたのお名前は?
袋に名前を書いておきますからね。
質問者 ジュリーです。
ガンガジ ジュリーのファイルね。
永久に保存はしませんけれど、
そうね、、10日間保存しておきます。
(笑い)
ですから、もし、これが欲しくなったら、私に連絡をしてくださいね。
『あの苦しみが欲しくなりました。昔の夢を返してください。』とね。
『それほど大層なものではありませんが、私の夢でした』とね。
(会場拍手と笑い)
質問者 はい。私のものだから、何が入っているのかわかりますから。
ガンガジ 実にシンプル。
そうでしょう?
質問者 素晴らしいわ。
来てよかったわ!
ガンガジ あなたがお越し下さり、本当に嬉しいです。
あなたは、大勢の方々のために、今日、ここでお話をなさったのです。
さてと、
(ガンガジ、架空の袋をサイドテーブルの上に置く。)
ほら、ここにあるわよ。
袋に書いておきますね。
(ガンガジ、ペンを取り出して、書く演技をする。)
『ジュリーの、
そうであったかもしれない過去。』
(会場笑いの渦)
ええと、さあこれでいいわ。
知らせてくださいね。この会話のあとのあなたのことを。
質問者 はい。
ありがとうございます。
(ガンガジ 質問者 合掌)
(質問者 退場)
ガンガジ これほどシンプルだなんて、異端ですね。
でも、本当に単純なのです。
私たちは、失ってしまったものに対して、生命力の大部分を投資しています。
これから失うかもしれないものだけではなく、
もう既に、失ってしまったものに対してでさえそうなのです。
シンボルも実際の体験も、どちらをも、ここですべてを失ってご覧になってください。
過去も、現在も、将来もです。
手に入れる前に手放すのです。
死に持ち去られる前に手放す。
たった今この瞬間に失うのです。
ジュリーがおっしゃったとおり、
なんという解放でしょう。
意図的に、この午後だけでも手放してみてごらんなさい。
そして、そうしたければ、明日も手放してみてごらんなさい。先延ばしにしないことです。
そうしたとき、絶対に失われることのない貴重なプレゼントが現れるでしょう。
それ以外は、いつかは失われてしまうのです。
でも、絶対に失われないのは、何でしょう。
それが何であるかを、あなたが覚えている必要もありません。
覚えていなくていいのです。
あなたがすべてを忘れてしまっていても、それはちゃんと在りますから。
特定の意識の状態のことや、達成して得る状態についてお話ししているのではありません。
達成してある種の状態を得られたいのでしたら、
あなたにはそれを得る自由があります。そうなされば良いのです。
でもここに常にあり続けている『意識』、I AM は、失われることがありません。
あなたがあなたの本質を失うことなどありえません。
それはここに在ります。
さあ、静かに座りましょう。
すべての質問の答がここに在ります。
あなたに、まだ失っていない何かがおありでしたら、 自己調査のひとつとして、実験として、たった今手放してごらんなさい。
あなたの夢も、恐怖も、 希望も、物語も、執着も、人間関係もです。
それらは、思考によって、固く結びつけられていますが、実体はありません。
現実をゆがめるパワーはありますが 、本質的な現実ではありません。
パパジがこうおっしゃったものです。
『自由という電車に乗ったなら、
荷物はあなたの肩から降ろし、全部電車に運んでもらいなさい』と。
しばらく、静かに座りましょう。
(ガンガジ、目を閉じる)
ガンガジ またいらっしゃいましたね。ようこそ。
質問者 会場であなたのお話を聞いていたら、
私が自分自身で苦しみを作り出しているということに気づきました。
そして、苦しみを作り出すことはもう、私にとって重要ではないのだということに、気づきました。
ガンガジ 素晴らしいですね。
質問者 今私には、苦しみを作り出さないことの方がずっと重要です。
ガンガジ 作り出さないということのほうが、苦しむことよりも重要なのですね。
質問者 はい。そのとおりです。
ガンガジ 素晴らしいですね。
そうなるとあなたは、あなたの外側に向かって苦しみを投影したり、ご自分や、誰か他の方にむかって突き刺したりすることなく、ただ意識的に苦しむことができるようになります。
苦しみのなかに意識的にいることができるようになると、あなたは苦しみを自己調査のために使うことができます。
苦しみは、あなたの外側の事柄や人々とは全く関係がなくなります。
それが責任を取るということの本当の意味です。
責任が取れるということは成熟です。
この文化の中では、人は、人間という種としての責任を取ることを避けています。
成長とは年を取ることであったり、鈍くなることであったりと、そこには様々な恐れがあります。
そして責任を放棄して、苦悩しています。
ですから、このあなたという人生を、また、この世界全体というカルマを、
真実のあなた、という『家』に招き入れる、
あなたの家に招き入れるのです。
あなたの人生も、世界全体も、どちらでも同じことです。
質問者 ですけれど、私は精神的にくたびれていて、、、、
ガンガジ ストップ!
そのようなことをたった今、やめるのです。
質問者 。。。。。。
ガンガジ 単純ではないでしょうか?
今、やめる。
そうすることであなたは、
同じドラマを何度も何度も繰り返し、ここにやって来られるかわりに、
会場においでになる皆様方に、いまここでご自分自身を与えることができます。
このような真理との出会いの場で、あなたを、皆様方に捧げることができます。
大変にシンプルです。
ほんの少しのシフトではありませんか?
質問者 (微笑む)
ガンガジ これは、あなたがご自分の物語の犠牲になることをやめる瞬間です。
自分は、犠牲者だとか、
何度も同じところをいったりきたり繰り返している、
というような物語を語るのをやめる。
ただ、終わりにするだけです。
ご自分の物語からの解放です。
ときにはそれが、他の人たちを苦しめるように見えるかもしれません。
また、あなた自身にとっても、苦しみのようにも見えるかもしれません。
でも、ただ、終わりにするのです。
もう、このメロドラマは終わりだと。
ご自分で決めるのです。
それが誰かのせいだったとしても、
たとえ本当に、誰かのせいでそうなったのだったとしても、
おしまいにするのです。
一足飛びに、舞台から飛ぶのです。
なぜそういうことが起きたのか、どういう具合に起きたのか、など、
あなたが理解する必要はありません。
そのような、力学的なことを理解することには意味がない、と申し上げているのではありません。
それは、あるところまでは、あなたを連れてきてくれたでしょう。
でも、おしまいです。
ただそれだけです。
単純な、解放です。
会場で座っていたら、突然、やめようという意志があなたに起きた。
大変貴重な瞬間ですね。
それ以上のことを知る必要もなく、それ以外のことを理解することもなく、
ただ、もうやめよう。
ただ、自由でいたい。
ただ、愛で在りたい。
そのようなことは、瞬間的に起こります。
そして瞬間的にあなたの人生全体がシフトします。
全くこれまでとは違った方向へ進み始めるのです。
あなたにそのようなことが起きたことを、誰ひとり気づかないかもしれません。
だからといって、一体何でしょう。
誰も気づかなくてもまったく関係ありません。
そのようなことはあるがままにまかせればいいのです。
質問者 あなたに心から感謝します。
ガンガジ こちらこそ。
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