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ガンガジが世界各地で様々な人々と行っている対話をご紹介します
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あなたはこれまでずいぶんたくさんの話をされていました。
でも私は、死が怖いとは全く思いません。
私が怖いのは、死にゆく過程です。
私は、たった一人で寂しく死んでいくということが非常に怖いです。
ガンガジ ええ。よくわかりますよ。
質問者 私のパートナーが、最近、介護老人医療センターに入りました。
そこで私が見たのは、大勢の生きながら死んでいる老人達でした。
大部分が見放された人々のように見えました。
生きているのに死んだも同然の生活を余儀なくされていました。
ガンガジ 生きる屍ですね。
質問者 そうです。
私にとっては、その場所を訪問することさえ苦痛です。
ガンガジ 私たちのほとんどは、目をつぶればすぐに死ねるというふうではありませんね。
健康な身体や、何不自由なく暮らしている自由を失ったり、身体的な苦痛を体験したり、という過程があります。
私がお話している死というのは、身体的な死の瞬間のことではありません。
健康な身体を失うことや、
住み慣れた家を離れ医療センターに入るのも、死です。
あなたにとって一番恐ろしいこと、それがあなたにとっての死です。
それは人それぞれ異なっているかもしれません。
質問者 生きながら見放されて死ぬのなんて嫌です。
耐えられないと思います。
ガンガジ もちろんそうでしょう。
誰だって幸せな死に方を選びたいでしょう。
質問者 恐ろしいです。いったいこの社会は、人々を、、、、
ガンガジ ええ、ええ。
そうやって、いくらでも、ここで議論することもできますよ。
でもね、議論したり判断するのを止めてみてください。
心のおしゃべりをやめ、恐怖に対して心を開いてみてください。
恐ろしさや、やるせなさ、心細さに心を開いてみてください。
そうしなければならないと言っているのではありません。
何かをしなければならないのではありません。
ただ私が申し上げているのは、今、この瞬間に、あなたには心を開く機会がありますよと、いうことなのです。
あなたにとっての最大の恐怖は、他の人にとっての最大の恐怖とは異なるかもしれません。
でも、それがどのようなものでも、死と出会い、心を開く可能性は、今この瞬間にどなたにもあります。
質問者 (沈黙)
ガンガジ そうです。自己検証をしてごらんなさい。
恐怖から逃げるのをお止めなさい。
恐怖と戦うのも、
ドラマ化するのも、作り話もお止めなさい。
質問者 (沈黙)
ガンガジ 何か発見がありますか?
質問者 。。。
今この瞬間には、何も起きていません。
ガンガジ その通りです!
まさにその通り。
質問者 私は、今起きていないことを頭の中で作り上げて、最大の恐怖にして抵抗していました。
ガンガジ ええ。そうです。
質問者 車にはねられて即死するかもしれないし、
ガンガジ ええ。その通りなのです。
なんて無駄なことをしていたのでしょうね。
絶対起きてほしくないという架空の物語、
それは今ここにはありません。
あなたは、頭の中のおしゃべりと物語に没頭していました。
そして今この瞬間をまったく無駄にしていました。
それだけです。
単純です。
質問者 どうもありがとうございました。
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