2014年04月の記事 | ガンガジとの対話
ガンガジが世界各地で様々な人々と行っている対話をご紹介します
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ある特定の感情を平安と呼ぶかわりに


質問者   私に関して、直したい部分が一杯あります。

ガンガジ  そうでしょうか? 
信じませんよ。

そのような事をおっしゃっているとき、あなたは何をご覧になっているのでしょう?
何を信じて、そうおっしゃるのですか?

質問者   昨日、車を街灯にぶつけてパニック状態になりました。
ここへやってくる途中でしたので、絶対に遅れたくないと思っていましたからなおさらでした。
私は事態をうまく納めようとしました。
コントロールしようと思ったのです。

ガンガジ  大変な労力ですね。

質問者   パニック状態で車を路肩に駐車しましたが、
車を修理して街灯も弁償するようなお金なんてどこにもない、
という考えで一杯でした。

その前日は、平安の体験があったというのに。。。

去年だって、今までの人生で一番平安を感じた年でした。
自分が良くなってきたと思っていたのに。。。

必要があるから物事は起きると、そういうふうにいつも信じているのですが、
それで昨晩、この事故は私に必要だから起きたのだと思いました。
この修養会では自分の事を静かに考えたいと思います。

ガンガジ  何を考えたいのですか?

コントロール願望についてですか?
それとも、車を街灯にぶつけたこと?

質問者   自分に関するあれこれです。
自分では嫌いな私のことなどです。

例えば昨日のように、パニックに陥ってしまったりする部分とか、
これまで自分だと信じてきた自分というのか。

ガンガジ  それでは、あなたは何なのですか?

質問者   ええと、、、

自分が信じている自分ではないというのは知っています。

ガンガジ  では今この瞬間に、

"あなたに関する考え" 

のあれこれを、すべて手放してみてはいかがでしょう。
あなたがあなただと思ってきたあなたを。

そうするとどうなるのかという考えも、捨ててくださいね。

質問者   。。。。

ガンガジ  何が残りましたか?

正しい答えなど何もありませんから、
ただ単に、たった今この瞬間のご自分の体験を話してください。

質問者   ええと、

静けさとか、在るだとか。

そういう言葉は色々知っていましたけれど、
今日まで、静けさって何なのかを知らなかったと気づきました。

ガンガジ  それが本当のあなたですね。

質問者   すべてが静かになり、ゆったりとしています。

ガンガジ  あなたは会話の初めに、
昨日は平安の体験があったと語られていましたね。

体験があったとあなたがおっしゃっていた平安ですが、
私たちは普通、そのように平安を捉えます。
あたかも所有できる何物かのように、思考は平安を捉えるのです。

でも、たった今あなたが語った静けさはどうでしょうか。

質問者   ええと、、、私にとっては、平安の感情です。

ガンガジ  でもね、
感情というのは移りすぎますよ。そうではありませんか?

平安な感情や感覚は現れ、やがては消えていきますね。
ですから、感情としての平安が去ってしまうと、もう平安ではありません。

そうではないでしょうか?

質問者   (うなずく)

ガンガジ  では、感情としての平安が去った後に残るのは、一体何でしょう?

去っていかないのは何でしょう?
なにが残りますか?

質問者   。。。

ああ、

気づきです。

ガンガジ  気づきは、動揺しますか?

感情としての平安が去っていった後、
”気づき“ (訳注 平安という感情を認識している意識)も平安ではなくなるのでしょうか?
それともそれは変化しないのでしょうか?

質問者  気づきは常に平安です。

ガンガジ  そう。その通りです。

ですから、これが鍵なのです。 

私たちがどう自分自身を評価していようが、
どのような状態を体験していようが、
これが私たちすべてへの鍵です。

平安という言葉を、ある種の心の状態や感情であると勘違いしていると、平安はやがて失われます。
なぜなら、感情は、それがどのようなものでも、現れては消えるからです。
マインドの状態も同様に、現れては消えていきます。

では、
平安な感情や穏やかな気分の ”状態” を、平安と呼ぶかわりに、
気づき、気づいている意識を平安と呼んでみたらどうでしょうか?

あなたがたった今ご自分で体験したように、それは、現れたり消えたりはしません。

質問者   今朝、庭でとても静かにゆったり過ごしました。
私はその瞬間そこにいいて、鳥が啼いているのを聴き、枝や枯れ葉を見ていました。
あらゆるすべての瞬間を呼吸していました。

平安というだけではなく歓びがありました。

ガンガジ   その通りです。

平安は、歓びです。
本物の歓びです。

ただし、歓びという ”状態” は現れては消え去る事柄です。

質問者   この修養会が終わってしまっても、、

ガンガジ  終わるのですか?
何故そうわかるのですか?

私はまったく知りません。(会場笑い)

質問者  ええと、、、、、

修養会が終わっても、本当の私は終わりません。

ガンガジ  そうですね。

この会話は、
あなたがご自分を直したいとおっしゃったところから始まりました。

私からの提案ですが、

「すべてやめてごらんなさい。
今ここにいるときだけでも結構ですから、
何の努力もせずにいてみてごらんください。」

私は心理学的な療法やメソッドを否定しているのではありません。
ただ、
今ここで、一瞬でいいからすべてやめる実験をしてみるようにと提案しているのです。

質問者   (ほっと一息つく)

ガンガジ   ほらね、ずっと良くなったでしょう?

(笑い)

私たちは決めつけながら、生きています。

自分を決めつけ、人を決めつけ、物事を決めつけ、それを疑いもせずに生きます。

自分はこういうふうだから、この部分は直さなければならない。
パニックに陥る自分を直さなければならない。

けれどもそれも、単なるもう一つの考えにすぎません。
コントロールしたがる思考です。
傲慢なマインドです。
ご自分では傲慢だとは思っていないかもしれませんが、

質問者   思っています。時々。

(笑い)

ガンガジ  傲慢な人類のマインドですね。

たった今ご自分に、
「休養!」
と、宣言してみてはいかがでしょう。

そうすると、
もうすでにすべてが完璧であるとわかるでしょう。

質問者   (うなずく)

ガンガジ  おわかりですね。
あなたの瞳の中に、おわかりであると見受けられます。

質問者   ありがとうございます。

時々自分でもそう見えます。
そういう時はとても美しいと思います。

先ほど、自分を直したいと言ったのは、
私の中の敗北者の部分なのだと思います。

ガンガジ  対話がまた戻ってしまいましたね。

敗北者。

得たものは必ずいつか失われます。

質問者   はい。

ガンガジ  手っ取り早く悟る方法をお教えしましょうか?
(笑い)

すべてを失うのです。
何もかもすべてです。

質問者   そうしたいです。

ガンガジ  すべてなくすのです。

いい気分も、悪い気分も、両方ですよ。

質問者   え?

ガンガジ  悪い気分や嫌な感情だけをなくすのではありません。

良い気分も、最高の体験も、
これまで得た、上達や達成や成功も
すべて無くすのです。

どうですか?

すごい解放ではありませんか?

重荷が瞬時に落ちますよ。
悟りから解放されます。
(ガンガジ笑い)

質問者   ???

ガンガジ  今何を体験されていますか?
たった今この瞬間。

質問者   。。。

もうわかりません。

ガンガジ  それは良かった!
わからないでください。

あなたが今おっしゃったのは、神の領域の ”わからない” なのです。














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