2015年05月の記事 | ガンガジとの対話
ガンガジが世界各地で様々な人々と行っている対話をご紹介します
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愛は努力とは全く無関係です


質問者   

妹が肺癌と診断されました。
進行が非常に早く、私は心配と悲しみに打ちひしがれています。
肺がんは飲酒習慣のある喫煙者に多いと聞いていたのですが、妹は40年間タバコとアルコール漬けの生活をしていました。
私はこれまで、少なくとも20年の間、生活習慣を変えるようにと何度も彼女に話しました。
ですから、よけいに悲しみが募ります。

癌だと聞いたとき、私の心に大きな恐れが湧き上がりました。
診断されたのに、それでも生活習慣を変えないなんて、
一体なぜ自分の命を大事にしないのかと、
彼女に対する非難や怒りが、頭の中で渦巻きました。
自分に対するひどい無力感もありました。
私に何ができるだろうかと、いろいろな考えが頭の中で堂々巡りをしました。

つい最近私は、妹としばらく一緒に過ごしました。
妹は放射線や抗がん剤といった治療を行っています。40キロ以上痩せました。

やせた彼女の姿を目の当たりにしたとき、
私の心は、痛みで張り裂けそうでした。
そしてどうしようもなく愛があふれました。

とても大きな教訓でした。
彼女が、酒浸りだとしても、喫煙をやめられないとしても、
そんな事は、愛には一切関係がないんだと、気づいたからです。

生きていようが、死んでしまおうが、愛は変わらない。

ガンガジ   あなたの気づきが嬉しいです。

質問者    愛が溢れるなら溢れるままでいればいい。
ただ愛でいればいい。
努力して何かをする必要も、直したり変えたりする必要もないのですね。

ガンガジ   そうです。
なんとかせねばならない、救ってやらねばないない 、というような『ねばならない』は、何もないです。

質問者    何かをする必要はないんです。
ただ彼女の世話をしたいからする。
それ以外は何もしなくていい。

ガンガジ   そういうふうならば、彼女の世話は愛からやってきます。病気をなんとかしてやろうというようなものからではなく。。。

質問者    ええ。

ガンガジ   あなたは以前、ご自分でもアルコール依存の問題を抱えていらしたのでしたよね。
喫煙なさっていたのかどうかは知りませんが、アルコールに依存するのをやめるのが可能だということは、ご自分の経験から知っておられたわけです。

質問者    そのとおりです。

ガンガジ   やめる事は可能だ、という経験をご自分でしておられて、そうするように彼女にも助言をしてきたけれど、どういうわけか、妹はあなたの助言に従わなかった。

彼女がそのような生き方をしたのも、違う生き方をしなかったのも、すべてが神秘です。

妹は病気になり、
あなたは、愛に委ねた。

質問者    そうです。

私は自分がアルコール依存症だったという、自分自身の過去も含めて、今回のことで深く癒されました。
なぜなら、愛の中に妹を完全に包み込んだのは、
愛の中に私自身を完全に包み込むのと同じだからです。どんなに恥ずかしい過去という証拠があろうとも。。。

ガンガジ  すばらしいですね。

質問者   愛は努力とはまったく無関係です。
愛には制限がなくて、自由です。

でも、傷つかないという訳ではないです。(涙声で)
今抗がん剤の治療を受けている妹を思うと、悲しみで胸が震えます。

ガンガジ   私も今年姉妹を亡くしました。彼女も喫煙者であり肺がんでした。
私の母も肺がんで亡くなり、彼女はもちろんそれを見ていました。
でも喫煙をやめませんでした。
喫煙がガンを発症させたのかどうかは知りませんが、
いったい私に何ができたのでしょう。
愛で在る以外に。

質問者    そう。妹はやめられなかったのです。
私はやめたけれど、
彼女はやめなかった。

でも、それでいいのです。

ガンガジ   あなたが存在していて、妹さんは幸せですね。

質問者   
妹をとても愛しているんです。

私たちはそれほど近い関係ではありませんでした。
アルコールや喫煙という問題もあり、私たちは異なった人生を歩みました。
でも離れられない絆で結ばれていました。

愛です。

ガンガジ  そして、身体は惨めだとしても、
身体という形があるうちに愛を祝うことができるのは、なによりの癒しの力になりますね。
身体は回復しないかもしれないけれども、
深い癒しとなりますね。

質問者   はい。目の当たりにしました。一週間で、彼女が変容したのを。。。
愛によって。

あ、、それから、ジューサーによって。

ガンガジ   (笑い)

ジューサーね!
ジューサーも愛からやってきたのだから。(爆笑)

会場    (笑いに包まれる)

質問者   ギフトです。

ガンガジ  冷酷なギフトです。
そして私たちは、ギフトの中で、ただオープンで在り、、、裸でいることができます。
考えや生き方が異なっていたり、怒ったり、がっかりしたり、無感覚になったり、悲しくなったりと、いろいろなことが起きても、
愛で在ることが、できます。

あなたが皆の前で証明していますね。

質問者   失敗の人生でも、いつでも選択ができると気づきました。
どうもありがとうございます。

ガンガジ  どういたしまして。

私たちは人生の中で、何度も試されます。

けれどもそのつど、
もっと深いところに存在する ”真実” を選択することができます。
いまここに在る、ことができます。
何が起きていようが、こころをひらく選択があるのです。
これまで続けてきた習慣的な考えや行動に引きずられそうになっても、立ち止まり、
あれこれ判断するのをやめ、
心を開き、
何もわからない、何も知らない、と選択することが可能です。

あなたが、ご自身自分でそういう選択をすることができるのです。


































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